谷へ、降りていきますDescending into the valley

架空の旅館によるデザインスタディです

雫SHIZUKU ご予約
夜明け前。霧の満ちた渓谷の川辺に、低い木造の宿が灯りをともしている

雫SHIZUKU

水の音だけが、
時を刻む。

奥みくまり渓谷Oku-Mikumari Valley · 820 m

Seven rooms in the valley
where the mist is born.

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一滴から、
谷は始まる。

Prologue序

山に降った雨は、四十年かけて岩のあいだを抜け、この谷で湧き出します。

雫は、その水の出口に建つ七室だけの宿です。湯も、米も、茶も、同じ水から。ここで過ごす一日は、水が流れる速さで進みます。

Rain that falls on the mountain spends forty years inside the rock before it rises here. Shizuku is seven rooms, built where that water comes out.

楓の葉先で、いまにも落ちそうな一粒の雫
湧水
13.8℃
Spring water, all year round
源泉
42.6℃
At the source, untouched
客室
7室
Rooms, and no more
標高
820m
Above the sea

One night一泊の時間

Fifteen hours, at the speed of water.

  1. 到着
  2. 部屋
  3. 湯
  4. 夕餉
  5. 夜
  6. 朝
雨上がりの夕暮れ。木の門の先へ、行灯に照らされた濡れた石畳が続く

到着Arrival

門をくぐると、
音が変わる。

雨上がりの石畳を、行灯の灯りが部屋まで案内します。車の音が届かなくなるのは、門から三十歩目のあたり。そこから先は、川と、ときどき鳥の声だけです。

Thirty steps past the gate, the road is gone. Only the river is left.

部屋Rooms

Seven rooms, each facing water.

川の間。床から天井までの窓の先に、檜の湯船のあるデッキと川の瀬

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川の間Kawa — the river room

床から天井までの窓の向こうに、瀬。デッキの檜風呂には、源泉をそのまま引いています。

広さ
52㎡
定員
2名
湯
檜の露天風呂
一泊二食
¥68,000〜/1名
朝日が障子に楓の枝の影を落としている
朝七時、障子に楓の影。
森の間。布団の敷かれた和室の丸窓から、夕暮れの苔庭が見える

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森の間Mori — the forest room

丸窓の向こうは苔の庭。夕暮れどき、行灯の橙と外の青が、部屋を半分ずつ染めていきます。

広さ
44㎡
定員
2名
窓
苔庭の丸窓
一泊二食
¥58,000〜/1名
畳の上にたたまれた藍染めの浴衣と帯、檜の盆に手ぬぐい
浴衣は、谷の藍で染めています。
霧の間。天井の高い部屋の中央に、炭の燃える囲炉裏と鉄瓶

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霧の間Kiri — the mist suite

天井の高い離れの特別室。囲炉裏の炭は、夜更けまで部屋を温めつづけます。

広さ
88㎡
定員
2〜4名
炉
囲炉裏の離れ
一泊二食
¥120,000〜/1名

七室のうち、
三つの部屋を
ご紹介しています。

夕暮れの川べりの岩風呂。湯気が冷たい空気に立ちのぼる

湯Onsen

湯気と川霧の、
境目がない。

岩風呂は川面から二メートル。四十二度の源泉を、水も足さず、沸かしもせずに流しています。日が落ちるころ、湯気と川霧の境目がわからなくなります。

泉質
単純温泉(弱アルカリ性)
源泉
42.6℃・かけ流し
湧出量
毎分 180 リットル
湯船
岩の露天・檜の内湯

Straight from the source at 42.6°C — no water added, no heat added.

湯のあふれる檜の内湯。窓から入る光に湯気がかかる

内湯は、木曽の檜。

樹齢百二十年の檜を、継ぎ目が見えないように組んだ湯船です。湯があふれるたびに、部屋じゅうが檜の香りになります。

A tub of 120-year-old hinoki. Every time it overflows, the room smells of the forest.

夕餉の一皿

夕餉Dinner

From the valley, in the valley’s water.

  1. 細長い灰色の器に並んだ、山の七種の小さな先付
    一

    先付

    山の七種盛り。蕗、湯葉、岩魚の甘露煮、松葉に刺した銀杏。

    Seven small things from the mountain

  2. ガラスの鉢の砕いた氷の上に、岩魚の洗い
    二

    向付

    岩魚の洗い。湧水でつくった氷の上に。

    Char, on ice made from the spring

  3. 囲炉裏の炭のそばで焼かれる、串打ちの鮎二尾
    三

    焼物

    鮎の塩焼き。囲炉裏の炭で、四十分かけて。

    Sweetfish, forty minutes over charcoal

  4. 蓋を開けた黒い土鍋の茸ご飯と、赤だし
    四

    食事

    谷の茸の土鍋ご飯、赤だし、香の物。

    Clay-pot rice with mushrooms from the valley

  5. 黒漆の皿のわらび餅と、点てたばかりの抹茶
    五

    甘味

    わらび餅と、湧水で点てた抹茶。

    Warabi-mochi, and matcha whisked with spring water

夜Night

灯りを消すと、
星が近い。

谷のまわり十キロに、街灯はひとつもありません。晴れた夜は、テラスに毛布と温かいほうじ茶を用意しておきます。

No street light for ten kilometres. On clear nights we leave blankets and roasted tea on the terrace.

天の川の下、谷底の宿に小さな灯り

朝Morning

霧が上がるまでの、
一時間。

朝の散歩道は、苔の石段をのぼって湧水の源まで。汲みたての水で、その日最初の煎茶を淹れます。

Up the moss steps to where the water begins, and the first tea of the day.

杉木立のあいだを、苔むした石段がのぼっていく
苔の岩から湧く水が、竹の筧を伝って石の蹲にあふれる
灰釉の湯呑みに淹れた煎茶と、葉の上の和菓子
座敷の開口部が額縁となり、楓のある苔庭と谷の斜面を切り取っている

Four seasons四季

同じ窓に、四つの季節。

  1. 春芽吹きApril
  2. 夏青時雨July
  3. 秋紅葉November
  4. 冬雪見January

山桜は、谷の上のほうから順に咲いていきます。

青葉に降る雨を、青時雨(あおしぐれ)と呼びます。

楓が色づくのは、谷の底がいちばん遅い。

雪の日は、音が消えます。川の音だけを残して。

Reservationご予約

谷で、
お待ちしています。

お部屋

目安¥136,0002名・1泊・一泊二食・税サービス料込

所在地
奥みくまり渓谷(架空の地名です)
交通
最寄り駅から送迎車で約40分。前日までにお知らせください。
チェックイン/アウト
15:00 / 11:00
お子さま
12歳以上のお客さまからお泊まりいただけます。